電脳迷宮

<14回目>電子新聞

情報提供サービス花盛り

 ■どこもXマス風
クリスマスムードがいっぱいになってきた。
そういえば、コアラの電子メール新聞「イベント・コアラ」(週刊)も十一月最後の週はクリスマス特集だった。世界のクリスマス関連のホームページをサラリと紹介してくれていて、サンタクロースにまつわる物語を集めたホームページや、クリスマ スキャロルの音楽が流れるもの、世界の街のクリスマス風景、そしてもちろん、フィンランドのサンタさんあてにメールが出せる、などの紹介がされている。
そこに登録しておけば、きれいな絵葉書風の電子メールでクリスマスカードを友人に届けることもできる。おお、ムードにつられて他のさまざまなホームページがクリスマス風になってきてて、それを見て回るのも楽しい。

■ハッカー契機に
こういったことをリストアップして教えてくれている「イベント・コアラ」、第一号発刊が今年の四月二十六日。毎週金曜朝に配信してて、新聞というより週刊誌になるかもしれない。既に回を重ねて三十三号まできている。
当初は、四月中旬に起こったコアラのクラッカー(ハッカー)事件に対処するために、コアラ事務局からの告知情報を大至急で会員個々あてに電子メールで送りたい、と、スタートしたのだが、それでけではさびしかろうと、西日本新聞社などの協力を 得て、福岡、大分を中心とした九州のイベント情報を中心に編集。
今見てみると初回は博多どんたくや有田の陶器市の案内が載っている。ゴールデンウィーク前を反映して各地の行楽地情報が多いが、回を重ねるにしたがって、ちょっとおいしいお店情報になったり、最近では、読者から寄せられた映画講評や面白いホー ムページの案内があったりでけっこう楽しい。
なお、メールで“読者に”配信した後、これらはホームページに集積されて後で自由に再読できる。

■有料化成功組も
コアラ会員以外の方もコアラのホームページから自由に配信リストに自分の電子メールアドレスを登録できるようになっていて、現在は三千五百人程度が毎週見てくれているようだ。もちろん、無料で行っていて、イベント当日に「読んだからやってき ました」などと言われることもあり、それなりの効果を出している。
実は、こういった電子メールによる情報提供サービスがたいへんに盛んになりつつあるようだ。東京の雑誌社が、確か昨年からインターネット関連の情報を「インターネットウォッチ」と称して毎日送り始めたのがサービスとしては一番早かったように 思うが、彼らはいち早く今春から月々四百円の料金で有料化。
有料化でガクンと読者を減らしてしまったが、徐々に挽回。十月には三万数千人に膨らんでいて立派に事業として経営が成り立っている。まさにインターネット情報提供のベンチャービジネス成功事例第一号のようだ。

■どれ選ぶか悩む
とにかく、毎日見ていれば雑誌や新聞に負けずに、よく世界の動きがつかめるので私も重宝しているし、ネティズン(インターネットを積極的に使いこなすユーザー)同士で読んでいることを前提に会話が弾むほどだ。
しかし、電子新聞といったってこのような電子メールで配信されるものから、ホームページにアクセスして読むタイプのもの(西日本新聞もいち早く昨秋からサービスしている)、さらには、来年にはTV放送電波のすき間に挟まれて送られてくるもの も登場するなど、どれを選ぶか悩んでしまう。
現状、周りを見渡せば、その悩みを解消すべく、まずは毎朝コーヒー片手に紙の新聞を各種広げて研究するのが、ネティズンの「正しい電子新聞の楽しみ方」のようにみえるけど。

(ニューコアラ事務局長・尾野徹)

※ 掲載内容はコンテンツ制作当時の情報です。