電脳迷宮

<10回目>主婦

世界をお茶の間談義

■井戸端電子会議
主婦、永野美恵子さんは、今、とっても輝いている。
子供さんたちが独立して増した自分の時間を、コアラを使いこなしてさまざまに活動を展開。同じ主婦の方々を誘ってパソコン通信電子会議の中で「フレッシュバザール」という井戸端(失礼)会議室を開き、生ごみ問題から子育てや、ちょっとしたお出かけ相談など、大いににぎわっている。
その永野さん、インターネットのホームページづくりを覚えたのが約二年前。まずはマルチメディアで絵が出せるのだから、と、大分市のご自宅の庭をマウスとお絵描きソフトを使ってパソコンに写生してみた。これが“手作りホームページ”の味を浮 >かび上がらせて大好評。

■夫婦で二カ国語
ならば、と、毎年行われる湯布院音楽祭の運営スタッフに、ボランティアで参加していることを生かし、それらを紹介するホームページを昨夏に制作。もちろん手描きの絵を添えて。
今度は他の運営スタッフや湯布院町当事者たちを驚かしつつ(彼らの初のインターネットへの取り組みだったし)喜ばせてしまった。
そこでご主人の健一さん(コアラ会員になったのはご主人の方が早かったはず?)が登場。奥さんの書いたものを英訳したんです。つまり、二人で仲良く二ケ国語ホームぺージを作ったんですね。そしたら当然海外から反応が出始めて、さまざまな交流 に発展。
アメリカから学生が「旅行で日本に来たから」と訪ねてきて、びっくり。美恵子さんは自分の息子さんと歳がそう変わらないだろう若い男性たちと、大いに盛り上がってしっまてる。

■音楽祭を聴きに
ところで、いまインターネット上でバーチャルな万博、インターネットEXPOが世界同時に行われており、大分はその正規な“バーチャル開催地”となっている。今年の初め、その事務局からコアラは特別にインターネット専用高速線を十本借りうけ て、会員に公募。
多くの応募者から審査した結果、永野美恵子さんの活動が目を引き、「個人の家庭でインターネットが“情報コンセント”としてあった未来」に最もふさわしいだろう、と、専用線を使っていただくようになった。
すると今夏の湯布院音楽祭のホームページはさらに充実。今度はニューヨークから音楽祭を聴くためにだけアメリカ人がやってきた。

■指導のメールが
。今度はオーストラリアやイタリアからメールがやってきて、ケーキ作りや料理づくりの交流に発展。
向こうからレシピを送ってくるのでそれに従って作ってみる。結果を写真などでホームページに出すと「それはちょっと違う」と“指導”のメールが再度やってきて作り直したり。
「絵がだせるのは分かりやすくてよいけど、それで訂正指示がくるのはたいへんネー」と笑いながら話す。われわれは、そのおすそ分けをうけるのでどちらにしろ歓迎ですが。
どうやらこういう友人が世界中にいるらしい。ニューヨークからやってきたアメリカ人さん、秋になって湯布院が忘れられず、永野夫妻のところに先週再度やってきたんですって。
ご主人は美恵子さんを評して「亭主よりコアラかわいがり」と笑っていますが、二人とも大分というローカルに居ながら、世界をお茶の間談義するなんてカッコイイじゃないですか!

(ニューコアラ事務局長・尾野徹)

※ 掲載内容はコンテンツ制作当時の情報です。